2014年03月07日

社会心理学 流行とは?成り立ちとその過程

群集とは



社会レベルとなると社会全体に影響を及ぼすような心理作用が働く
群集について説明した、他と同じ行動をとり安心感や一体感を得るための行動をとる

そのひとつに流行が存在する

流行とは?


群集心理において現れる流行
厳密にはどういったものだろうか

心理学者の南は、流行というものをこう定義する


流行とはある社会集団の中で、一定数の人たちが、一定の期間、ある意図のもとで、同じような集団行動をとるように心理的に誘われること

90年代にはアムラーやシノラーのようなスタイルが流行ったと思えば
最近ではヒートテックのようにユニクロが新たに出したものが流行している


最初は誰もしていないのに、その火付け役となった人から始まり
最早していない方が遅れているなどとのたまう始末である

しかし時が過ぎ、気づけばまた別の流行によって、以前の流行は自然と消滅してしまう
そこにはある種の懐かしささえ覚えてしまう

上記の定義に従えば、流行には一定の範囲があると考えられる
流行が広がるメンバーには限界数があるということだ

そして流行の期間にも限りがある
ずっと同じ流行が蔓延り続けるということはない

しかし、流行は周期的に訪れるため
時間は短くとも、また別の機会に同じ流行が再ブレイクする形で現れることもある


流行が起こる仕組み


流行は普及側と受容側がいて初めて認知される
この関係性と時間の経過による作用については、心理学者のロジャーズのイノベーションの普及過程が有名である


流行への反応のついては、凡そ5種類のタイプの人々がいて成り立つ
それぞれのタイプの人が流行を取り入れる時期の差によって、流行の波というものができあがる


まずは流行に敏感で、流行となる前にそれを採用するイノベーターが存在する
流行に敏感であるが、まだ流行となっていないため、ここでは異端者扱いされる

次にとりいれる人々を初期採用者と呼ぶ
ここからようやく流行の兆しが見え、流行となるのは時間の問題となる

次に流行をとりいれるのは前期追随者
流行に気づいた人々が、流行をとりいれる一般的な期間であり、ここが流行のピークとなる

次にとりいれる人々は後期追随者
ピークは既に達しているため、少し流行が遠のき始めた頃に採用を始める

最後は遅滞者
いわゆる流行おくれであり、既に流行は廃れ、次の流行へと移行している時期に流行をとりいれる人々である

この5種類のタイプによって、流行の波は出来上がる
流行の範囲限界は前期追随者の取り入れ人数によって決まり
期間の限界は後の後期追随者、遅滞者の人数の逓減率で決まる

なぜ流行が起こるのか?


人は皆と同じでありたいという気持ちと、他人とは別でありたいという気持ちも抱えている

同調することにより自分の正しさの確認と、安心感を得られ
独自性を追求することでアイデンティティの確立を図りたいと考える

この相反する考えのもと、流行は起こるのである

まずはイノベーター達による、独自性の追求
他の人とは違う変わったことをとりいれることにより
個人の確立と自分の存在意義の提示を行い、そこに快感を得るのである

こういった人たちから始まり、初期採用者はイノベーターへの同調と
それ以外の人との差別化を図る意味で、流行のとりいれを行う

こうなると他の人は同調効果により、次々と流行を取り入れる

この段階でイノベーター達は、既に自分たちの独自性が失われることの懸念により
新たな流行を見出す方へ向かっている

後期追随者や遅滞者は、凡そ同調効果による焦りが薄い傾向にあると考える
同調を狙うなら、常に気を配っているだろうし
そのスタートが一般の人よりも遅いことを考えると結論づけられる

こうして流行はできあがり、その要因は2つの要求

同調性への要求独自性への要求から起こるのである



さて、以上が流行の定義、成り立ち、要因である
社会レベルで起こる流行という現象
これは人の心理現象がなくならない限りは、永遠に繰り返されるだろう

次は企業や団体が自社や商品のイメージ向上のために使用する宣伝や広告について説明する
社会的イメージをあげる媒体として、どういった工夫をしているのだろうか
宣伝・広告とは?




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posted by ハインツ at 11:31| Comment(0) | 社会心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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